アノネイ社とは

アノネイ社(Tannerie d'Annonay)は、フランスのタンナー(革をなめす会社)です。社名は、拠点のあるアノネイという地名から来ています。

キメの細かいボックスカーフで知られていて、世界の革靴ブランドに革を供給しています。日本の革靴ブランドでも、上位のラインで使われているのを見かけます。

どんな革か

代表的なのはボックスカーフです。子牛の革をクロムでなめして仕上げたもので、表面が均一でなめらか、磨いたときの艶の出方がきれいに揃います。

ドレスシューズのアッパーに使われることが多く、「見た目の端正さ」で選ばれる革です。タフさで選ぶ革ではないので、荒く扱う用途には向きません。

スコッチグレインの匠シリーズで使われています

日本で手に取りやすいのは、スコッチグレインの匠シリーズです。このラインはアノネイ社の革を使っていて、品番はHAから始まります(Hのあとの「A」がアノネイ社を指しています)。

私もHA-9046を1足履いています。5年ぶんの経年変化はスコッチグレインのエイジングと履き心地にまとめました。

アウトレットで探す場合、同じ匠シリーズでもワインハイム社の革を使ったラインがあり、在庫の都合で迷うことがあります。品番を見れば、どちらの革かは判断できます。

買うときに見るところ

  • 品番の表記:ブランドが革の供給元を売りにしている場合、品番や商品説明に明記されています
  • どのラインに使われているか:同じブランドでも、上位ラインだけアノネイ社、という作り分けがよくあります
  • 手入れの前提:ボックスカーフは磨いて艶を出す革です。雨ジミには弱いので、履く環境と合うかを考えます

ボックスカーフの手入れ

特別なことは要りません。履いたあとにブラシでほこりを落として、乾いた布で拭く。これだけで表情はかなり保てます。

クリームは、乾いてきたと感じたときに少量で十分です。塗りすぎると艶がぼやけるので、「足りないかな」くらいで止めるほうがうまくいきます。

いちばん気をつけたいのは雨です。濡れたまま放置するとシミの輪が残ります。濡れたらすぐ拭いて、シューツリーを入れて陰干しで乾かしてください。

よくある質問

Q. アノネイの革だと何が違うのですか。
キメの細かさと、磨いたときの艶の均一さです。履き心地そのものは、革より木型(ラスト)と製法で決まる部分が大きいです。

Q. 日本で買える靴はありますか。
スコッチグレインの匠シリーズが分かりやすい例です。ほかにも国内外のブランドで使われていますが、明記されていないこともあります。

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