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2026年10月3日
ブライドルレザーの財布を探していると、必ず名前が出てくるのが「英国御三家」と呼ばれる3つのブランドです。
ホワイトハウスコックス、エッティンガー、グレンロイヤル。どれもイギリスでブライドルレザーの革小物を作り続けてきたブランドですね。
この記事は2022年に書いたものなんですが、今回あらためて調べ直したところ、この4年で御三家の状況がかなり変わっていました。
- ホワイトハウスコックスは2022年末に英国の工場が生産を終了し、その後日本の会社がブランドを引き継いで再始動している
- エッティンガーは2024年に、チャールズ3世国王から2つ目のロイヤルワラントを授与されている
- 公式価格で見ると、2022年当時の記事に載せていた価格はもう参考にならない水準になっている
そこで、2026年10月時点の公式情報をもとに、記事を全面的に書き直しました。
この記事で分かることは、
- 英国御三家それぞれの成り立ちと、いまの状況
- 3ブランドの違い(革・作り・価格帯)
- 現行の定番モデルと価格(2026年10月3日時点)
- なくなったモデル・品番が変わったモデル
- ブライドルレザーの財布を選ぶときのポイント
という感じです。
革好き3流エンジニア:この記事を書いているのは、革製品マニアの下っ端エンジニアです。自分で使うのも好き、人のを見るのも好き。英国のブライドルレザーは、GANZOのシンブライドル キーケースを4年半毎日使っているほか、イングリッシュブライドルを組み合わせたワイルドスワンズ パームも使っています。
※価格はすべて税込・参考価格です。記事内の価格は2026年10月3日時点で各ブランドの公式サイト等に掲載されていたもので、今後変わる可能性があります。商品画像は各ブランドの公式サイトからの引用で、画像の下に出典を記載しています。
先に結論:3ブランドはこんな人に向いています
- グレンロイヤル……初めての御三家。色とモデルの選択肢が多く、3ブランドの中では価格も手が届きやすい
- エッティンガー……ロイヤルワラントの格と、薄く端正な作りを求める人。内装の差し色が好きな人
- ホワイトハウスコックス……歴史と物語に惹かれる人。ただし2022年以降の体制の変化を理解したうえで選びたいブランド
ここからは、それぞれもう少し詳しく見ていきます。
英国御三家とは
英国御三家とは、イギリスの伝統的な革製品メーカーのうち、特にブライドルレザーの革小物で知られる3ブランドをまとめた呼び方です。
公式な称号ではなく、日本で定着した呼び名なんですが、ブライドルレザーの財布を語るときはだいたいこの3つが基準になります。
| ホワイトハウスコックス | エッティンガー | グレンロイヤル | |
|---|---|---|---|
| 創業 | 1875年 | 1934年 | 1979年 |
| 拠点 | イングランド・ウォルソール | ロンドンで創業/1999年にウォルソールへ移転 | スコットランド・エア・シャー |
| いまの体制 | 2023年に日本のヤマニが商標権を取得し、2024年から英国製で再始動 | 創業家が経営を続ける家族経営 | 日本では渡辺産業が展開 |
| ロイヤルワラント | — | 1996年(プリンス・オブ・ウェールズ)、2024年(チャールズ3世国王) | — |
| 代表的な革 | ブライドルレザー | ブライドルハイド(ブライドル)、スターリング(カーフ) | ブライドルレザー、レイクランドブライドル(型押し) |
| 二つ折り(小銭入れ付き)の価格 | 63,800円(2024年発売時) | 70,400円 | 45,100円 |
面白いのは、3ブランドとも同じブライドルレザーでも性格がかなり違うところです。
このあとのブランド別の解説で、その違いを書いていきます。
そもそもブライドルレザーとは
ブライドルレザーは、もともと馬具(ブライドル=馬の頭につける手綱や頭絡)のために作られた革です。
植物のタンニンで鞣した牛革に、ロウや油脂をしっかり擦り込んで仕上げるので、とにかく丈夫で、比較的水にも強いのが特徴です。
新品のうちは、表面に「ブルーム」と呼ばれる白い粉が浮いています。これは染み込ませたロウが表面に出てきたもので、乾拭きしていくと消えて、その下から艶が出てきます。
使い込むほど艶が増していくので、エイジングを楽しみたい方にはかなり向いている革ですね。
ブライドルレザーそのものや、他の革との違いについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
英国御三家の財布を選ぶポイント
1いま新品で買えるか
2022年に記事を書いたときは、ここを気にする必要はほとんどありませんでした。
ただ今は、ホワイトハウスコックスの体制が変わったことで、同じブランド名でも「いつ・どこで作られたものか」を意識したほうがいい状況になっています。
通販で見かける旧品番の商品は、2022年以前に作られた在庫の可能性もあります。購入前に、製造時期や保証の扱いを販売店に確認しておくと安心です。
2革の表情
同じブライドルレザーでも、ブランドごとに仕上がりの印象が違います。
- グレンロイヤル……色数が多く、型押しの「レイクランドブライドル」も選べる
- エッティンガー……外装は落ち着いた色、内装に黄色などの差し色。全体に薄く端正
- ホワイトハウスコックス……ブルームの乗ったブライドルを使った、無骨で伝統的な表情
長く使うものなので、「頑丈であること」と同じくらい「見た目が好きなこと」が大事だと思います。
3形と収納
御三家はどこも、長財布・二つ折り・三つ折り・マネークリップ・小銭入れと、形のバリエーションが揃っています。
現金をどれくらい使うか、カードを何枚持ち歩くか、ポケットに入れるのかカバンに入れるのか。そこから形を決めると失敗しにくいです。
形の選び方は 革財布の失敗しない選び方 にまとめているので、迷ったらこちらも見てみてください。
4価格
後で詳しく書きますが、同じ「小銭入れ付きの二つ折り財布」で比べても、3ブランドで2万円以上の差があります。
ブランド名だけで決めず、予算と欲しい形から絞っていくのがおすすめです。
2022年から変わったこと
前回の記事から一番大きく変わったのは、ホワイトハウスコックスです。
ホワイトハウスコックスの工場閉鎖と再始動
- 2022年末……英国ウォルソールの工場が生産を終了。経営者の引退と後継者不在が理由と報じられています
- 2023年6月……日本のバッグ・財布メーカー、株式会社ヤマニが全世界の商標権を取得
- 2024年秋……元職人からの技術指導を受けた英国の工場で生産を再開し、順次発売
- 2025年……150周年記念として、ホーウィン社のシェルコードバンを使った限定コレクションが発表
- 2025年7月31日……それまで日本総代理店の直営店だったFRAMEが、ホワイトハウスコックス製品の販売をいったん終了
つまり今のホワイトハウスコックスは、ブランド名と英国製であることは引き継ぎつつ、作っている会社と工場は2022年以前とは別ということになります。
一方で、閉鎖時に工場を離れた職人さんたちの一部は、同じウォルソールで「ベオーマ(BEORMA LEATHER COMPANY)」という新しいブランドを立ち上げています。FRAMEも、ホワイトハウスコックスの販売終了と合わせてベオーマを案内していました。
どちらが「本物」という話ではなく、ブランドを継いだのがヤマニ、職人の技術を継いだのがベオーマという形で、2つに分かれたと考えると分かりやすいと思います。
エッティンガーのロイヤルワラントが更新
エッティンガーは1996年に、当時のプリンス・オブ・ウェールズ(現チャールズ3世国王)からロイヤルワラントを授与されていました。
2024年には、チャールズ3世国王から2つ目のロイヤルワラントが授与されています。
これに伴って、製品に入る紋章もプリンス・オブ・ウェールズのものから国王のものへ順次切り替わっていて、公式サイトでは「当面は新旧の紋章が混在する」「注文時に紋章の種類は指定できない」と案内されています。
価格の水準
以前の記事では、通販サイトでの販売価格を参考に載せていた部分が多く、今回の公式価格とそのまま比べることはできません。
ただ、少なくとも2022年当時の記事に書いていたエッティンガーの2〜3万円台という価格感は、いまの公式価格(エッティンガーの二つ折りで7万円台)とは大きく離れています。古い比較記事の価格はあてにしないほうがいいですね。
英国御三家の定番モデル
ここからは、3ブランドの現行の定番モデルを紹介します。価格・サイズ・カラーは2026年10月3日時点の公式情報です。
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)
1875年、イングランド中部のウォルソールで創業したブランドです。ウォルソールはバーミンガムの近くにある町で、古くから馬具づくりで知られてきました。
ホワイトハウスコックスも、もともとは高級馬具のメーカーです。そこから革小物へと広がり、ブライドルレザーの財布やベルトで世界的に知られるようになりました。
前の章で書いたとおり、2022年末に英国の工場が生産を終了し、2023年に日本の株式会社ヤマニが商標権を取得。2024年秋から、英国製の新しいホワイトハウスコックスが順次発売されています。
革好き3流エンジニア:ブランドの歴史をたどると、ホワイトハウスコックスは「ブライドルレザーの財布」というジャンルそのものを日本に広めた存在だと思います。それだけに、2022年の閉鎖のニュースはかなり驚きました。
新しいホワイトハウスコックスの財布
再始動時に発表された財布は、英国のタンナー「The English Leather Company」のブルーム付きブライドルレザーを使っていると紹介されています。
| モデル | 価格(税込) |
|---|---|
| コインケース付き2つ折りウォレット | 63,800円 |
| 3つ折りウォレット | 64,900円 |
| ロングウォレット | 72,600円 |
※2024年8月の発売告知時に雑誌「Begin」公式サイトで案内された価格です。ヤマニが運営する日本向けの公式オンラインストアは、今回の調査では確認できませんでした。販売は百貨店が中心で、伊勢丹新宿店メンズ館での受注会なども案内されてきました。
以前紹介していた旧品番について
以前この記事では、ロングウォレット(S9697L)、ロングジップウォレット(S2622)、二つ折り財布(S7532)、三つ折り財布(S7660)を紹介していました。
これらは2022年以前の体制での品番です。いまも通販サイトで見かけることがありますが、購入する場合は製造時期と保証の扱いを確認してからのほうが安心です。
ベオーマという選択肢
閉鎖時に工場を離れた職人さんたちが、同じウォルソールで立ち上げたのがベオーマです。
日本総代理店の直営店FRAMEでは、イングリッシュブライドルレザーのほか、ビンテージブライドルやバダラッシ社の革などを使った財布が扱われています。
| モデル | 価格(税込) |
|---|---|
| S0040 NOTECASE / CHELSEA | 55,000円 |
| S0129 COMPACT WALLET / CHELSEA | 49,500円 |
| S0007 3FOLD WALLET / CHELSEA | 55,000円 |
| S0128 MULTI PURSE / CHELSEA | 38,500円 |
「ホワイトハウスコックスを作っていた手」で選ぶなら、ベオーマも候補に入れていいと思います。
エッティンガー(ETTINGER)
1934年、ジェリー・エッティンガー氏がロンドンで創業したブランドです。いまも創業家が経営を続ける家族経営で、現在は息子のロバート・エッティンガー氏が率いています。
1996年にプリンス・オブ・ウェールズ(現チャールズ3世国王)からロイヤルワラントを授与され、2024年には国王から2つ目のロイヤルワラントを授与されました。
1999年にバーミンガム近郊のウォルソールへ移り、2000年に代表作の「ブライドルハイド コレクション」を発表。2010年には東京にお店を出しています。
革好き3流エンジニア:エッティンガーは、公式のサイズを見ても二つ折りで厚さ1.9cm、長財布で1.2cmと、ブライドルなのに薄く作られているのが特徴です。外側は落ち着いた色で、開くと内装の黄色やパープルが見える。この「開いたときの差し色」が好きでエッティンガーを選ぶ人も多いと思います。
コレクションの違い
日本の公式オンラインストアでは、品番の頭のアルファベットでコレクションが分かれています。
| 記号 | コレクション | 素材 | カラーの特徴 |
|---|---|---|---|
| BH | ブライドルハイド | 牛革(ブライドルレザー) | 外装ブラック/ネイビー/ナット/グリーン × 内装イエロー |
| ST | スターリング | 牛革(カーフレザー) | 外装ブラック × 内装パープル/オレンジ/レッド/ターコイズ |
| CP | カプラ | 山羊革(ゴートレザー) | ブラック、フォレストグリーンなど |
ブライドルレザーが目当てなら、BH(ブライドルハイド)を選びます。
エッティンガーのおすすめの財布

引用:ETTINGER 公式オンラインショップ

引用:ETTINGER 公式オンラインショップ
| モデル(品番) | 価格(税込) | サイズ(cm) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 二つ折り財布 小銭入れ付き(BH141J) | 70,400円 | 9×11.5×1.9 | 定番中の定番。カードポケット3つ+小銭入れ |
| 二つ折り札入れ 6カード(BH030CJ) | 62,700円 | 7×10×1.6 | カードポケット6つ。7×10cmと小ぶり |
| 長財布 ファスナー小銭入れ付き(BH953AEJ) | 63,800円 | 9.5×19×1.2 | 厚さ1.2cmの薄い長財布 |
| スリム長財布(BH2112EJ) | 81,400円 | 9×17.5×2.3 | 長財布としては短めの横幅 |
| コートウォレット(BH806AJ) | 70,400円 | 18×10×1.5 | お札を折らずに入れられる札入れ |
| 三つ折り財布 小銭入れ付き(BH2199J) | 70,400円 | 7.5×9.5×3.2 | 手のひらサイズ |
| マネークリップ(BH787AJ) | 56,100円 | 11.5×9×0.6 | いちばん薄い。カード中心の人に |
| ラウンドファスナー長財布(BH2051EJ) | 135,300円 | 10×19×2.5 | 容量重視。価格は別格 |
カラーはいずれもブラック/ネイビー/ナット/グリーン(内装イエロー)が基本ですが、2026年10月3日時点で、BH141Jのブラック・ネイビーなど品切れの色もありました。
カーフのスターリング版(ST141J 71,500円など)は、外装がブラックで内装の差し色を4色から選べます。ブライドルの無骨さより、色で遊びたい方はこちらですね。
ちなみに以前の記事で紹介していたラウンドファスナー長財布ST2051は、現在はST2051EJ(137,500円)として販売されています。
グレンロイヤル(GLENROYAL)
1979年、スコットランド中西部のエア・シャーで創業したブランドです。
ブランド名のGLENはゲール語で「谷・渓谷」、ROYALは「王室」の意味だそうです。日本に初めて登場したのは1990年代初頭と案内されています。
公式サイトによると、かつてはロイヤルワラントを持つメーカーのOEMを手がけていたこともあり、扱いの難しいブライドルレザーを縫い上げる技術力が持ち味です。製品に合わせて5種類の厚みの革を使い分けているというのも、グレンロイヤルらしいこだわりですね。
革好き3流エンジニア:御三家の中では、いちばん「選ぶ楽しさ」があるブランドだと思います。財布の型も色も多いので、自分の使い方に合う1つが見つかりやすいです。
レイクランドブライドル
グレンロイヤルには、ブライドルレザーに細かな格子状の型押しをした「レイクランドブライドル」という革もあります。
湖水地方の湖面に立つさざ波をイメージしたもので、シワが目立ちにくく、上品にエイジングしていくのが特徴だと説明されています。公式ストアでは「エンボス」と表記されているモデルがこれにあたります。
グレンロイヤルのおすすめの財布

引用:GLENROYAL 公式サイト

引用:GLENROYAL 公式サイト
| モデル(品番) | 価格(税込) | サイズ(cm) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 二つ折り財布(03-6171) | 45,100円 | 縦9×横11×マチ4 | 全7色。御三家の二つ折りではいちばん手頃 |
| マネークリップ 小銭入れ付き(03-6164) | 41,800円 | 縦9×横12×マチ1.5 | 全9色。カードポケット7つ |
| コンパクト三つ折り財布 小銭入れ付き(03-6016) | 42,900円 | 縦10.5×横8(閉じ) | 全4色。カードポケット8つ |
| フラップ付きミニ財布(03-5885) | 44,000円 | 縦8(閉じ)×横10.5 | 全5色。素押し仕様もあり |
| スモールジップウォレット(03-5814) | 45,650円 | 縦11×横8.5(閉じ) | 全6色 |
| フラップ付長財布(03-6178) | 62,700円 | — | 全7色 |
| ラウンドジップ長財布(03-6029) | 62,700円 | — | 全6色 |
どれも素材は牛革(ブライドル)、生産国はスコットランドです。
2026年10月3日時点で、二つ折り財布(03-6171)はダークブルーとオックスフォードタンが在庫切れでした。
また、グレンロイヤルにはブライドルだけでなく、コードバンを使ったシリーズ(二つ折り財布 67,100円など)もあります。
同じ形で比べると:小銭入れ付きの二つ折り財布
3ブランドで、いちばん定番の「小銭入れ付きの二つ折り財布」を並べてみました。
| ブランド | モデル | 価格(税込) | サイズ(cm) |
|---|---|---|---|
| グレンロイヤル | 二つ折り財布(03-6171) | 45,100円 | 縦9×横11×マチ4 |
| ホワイトハウスコックス | コインケース付き2つ折りウォレット | 63,800円(2024年発売時) | — |
| エッティンガー | 二つ折り財布(BH141J) | 70,400円 | 9×11.5×1.9 |
価格だけで見ると、グレンロイヤルとエッティンガーで25,300円の差があります。
一方でサイズを見ると、エッティンガーは厚さ1.9cm、グレンロイヤルはマチ4cmと、作りの考え方がかなり違うのが分かります。
薄さとスーツのポケットへの収まりを取るならエッティンガー、価格と色の選択肢を取るならグレンロイヤル、という選び方になると思います。
なくなったモデル・品番が変わったモデル
2022年版の記事で紹介していたモデルの、2026年10月3日時点の状況です。
| ブランド | 以前紹介していたモデル | 現在の状況 |
|---|---|---|
| ホワイトハウスコックス | S9697L/S2622/S7532/S7660 | 2022年以前の体制の品番。新体制では別の製品として発売 |
| エッティンガー | BH953/BH141/ST141/BH787/BH806/BH030/ST2051 | 品番の末尾が変わって現行品として販売中 |
| グレンロイヤル | 二つ折り財布 03-5923 | 公式オンラインストアの財布カテゴリに掲載なし |
| グレンロイヤル | 三つ折り財布 03-3605 | 公式オンラインストアの財布カテゴリに掲載なし(現行の三つ折りは03-6016) |
| グレンロイヤル | 03-6178/03-6029/03-6171/03-6164 | 現行品として販売中 |
英国御三家の財布で気をつけたいこと
- 新品は硬い……ブライドルレザーは目が詰まっていて硬めです。特に二つ折りは、最初は閉じにくく感じることがあります
- ブルームは汚れではない……白い粉は乾拭きで落ちて、艶に変わっていきます
- 水に強いといっても限度がある……濡れたら早めに拭き取る。お手入れは 革製品の手入れの基本 にまとめています
- 価格が上がっている……古い記事や比較サイトの価格は参考にならないことが多いので、公式で確認するのが確実です
英国のブライドルレザーを4年半使ってみて
御三家の話からは少しそれますが、英国のブライドルレザーがどう育つのか、手元の例を1つ紹介しておきます。
GANZOのシンブライドル 4連キーケースは、英国J&Eセジュイック社のブライドルレザーを使ったもので(GANZO公式の商品ページより)、2021年から毎日使っています。
4年半使った時点で、外装のブライドルは落ち着いた艶と、少し色が抜けたような渋い変化になりました。内装のミネルバボックスが飴色にはっきり育つのとは対照的で、ブライドルは「派手に変わる」というより「静かに深くなる」革だと感じています。
御三家の財布を選ぶときも、この「ゆっくり艶が増していく」育ち方をイメージしておくと、期待とのズレが少ないと思います。


よくある質問
英国御三家とはどのブランドですか?
ホワイトハウスコックス、エッティンガー、グレンロイヤルの3ブランドです。いずれもイギリスでブライドルレザーの革小物を作ってきたブランドで、日本では「英国御三家」とまとめて呼ばれています。
3ブランドでいちばん安いのはどこですか?
小銭入れ付きの二つ折り財布で比べると、2026年10月時点ではグレンロイヤル(45,100円)がいちばん手頃です。エッティンガーは70,400円、新しいホワイトハウスコックスは2024年の発売時点で63,800円でした。
ホワイトハウスコックスはもう買えないのですか?
買えます。2022年末に英国の工場は生産を終了しましたが、2023年に日本の株式会社ヤマニが商標権を取得し、2024年秋から英国製の新しい製品が発売されています。ただし、取り扱い店舗は以前より限られています。
ブライドルレザーの白い粉は取ったほうがいいですか?
ブルームと呼ばれるロウ分で、乾いた柔らかい布で拭いていけば自然に落ちて艶に変わります。無理に一度で全部取る必要はありません。
エッティンガーの紋章が新旧で違うのはなぜですか?
2024年にロイヤルワラントが国王から更新されたため、紋章がプリンス・オブ・ウェールズのものから国王のものへ順次切り替わっているためです。公式サイトでは、当面は新旧が混在し、注文時に指定はできないと案内されています。
まとめ
英国御三家は、同じブライドルレザーのブランドでも、2026年の今はそれぞれ置かれている状況がかなり違います。
- グレンロイヤル……型と色が多く、価格も3ブランドでいちばん手頃。初めての御三家に
- エッティンガー……家族経営を続けるロイヤルワラントのブランド。薄く端正な作りと内装の差し色
- ホワイトハウスコックス……2024年に再始動。歴史を受け継ぐブランドとして、今後の展開も含めて見守りたい存在
どれを選んでも、ブライドルレザーは何年もかけて艶が深くなっていく革です。
自分の使い方に合う形を選んで、長く育ててみてください。
英国御三家の財布が気になっている方の参考になれば幸いです^^
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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