
2026年10月3日
『エムピウ(m+)』は、ミッレフォッリエという一風変わった財布で知られる、日本の革製品ブランドです。
一枚の革でお金とカードを包み込む形、品薄が続いて抽選販売になったこと。名前を聞いたことがある方も多いと思います。
今回は、エムピウがどんなブランドなのか、どんな財布があるのか、そしていまミッレフォッリエをどうやって買うのかを、公式の情報をもとにまとめてみました。
この記事で分かることは、
- エムピウはどんなブランドか
- エムピウの財布の特徴(形と革)
- 主な財布のラインナップと価格(2026年10月3日時点)
- ミッレフォッリエの今の販売方法
- 実際にミッレフォッリエを使って感じた良いところ・気になるところ
という感じです。
革好き3流エンジニア:この記事を書いているのは、革製品マニアの下っ端エンジニアです。ミッレフォッリエはずっと品薄で諦めかけていたんですが、2022年10月にお店の入荷お知らせメールから、クアドレッティのネイビーを買うことができました。後ろポケットに入れて使った2か月のレポートも書いています。
※価格はすべて税込・参考価格です。記事内の価格・販売条件は2026年10月3日時点でエムピウ公式サイトに掲載されていたもので、今後変わる可能性があります。商品画像のうち公式サイトのものは引用で、画像の下に出典を記載しています。
先に結論
- エムピウは2001年に村上雄一郎さんが立ち上げた、日本のブランド。天然素材の革と、日本の職人さんによる製作にこだわっている
- 財布は「使い方から形を考える」ものが多く、ミッレフォッリエはその代表
- ミッレフォッリエは2026年1月から、公式オンラインストアでは事前告知なし・ひとり1点・半年間の再購入制限つきの通常販売になっている
- 蔵前の直営店では、通常のミッレフォッリエの店頭販売はなく、店頭限定の「Rシリーズ」だけが買える
- ミッレフォッリエは良い財布だけど、厚みとお札のズレは人を選ぶ
エムピウとは
エムピウは、2001年に村上雄一郎さんが立ち上げた革製品ブランドです。

公式サイトでは、ブランドが生まれたきっかけを「ポケットの小銭が音を立ててふと思った」と紹介しています。もっと気持ちよく小銭を持ち歩けないか、一枚の手触りのよい革で包み込めないか。そこからエムピウのものづくりが始まったそうです。
ブランド名の「m+」は、村上さんの「m」に「+(プラス)」をつけたもの。「作り手+誰か」によって、ものが完成するという考えが込められていると説明されています。
そして創業から一貫して、「天然素材の革を使って」「日本で職人さんに製作してもらった」商品を販売しているとも書かれています。
直営店は東京・蔵前の1店舗だけで、2026年10月時点では金・土・日の12:00〜17:30のみの営業です。
「革の供給と職人さんの手がなければ作れないので、品薄でもすぐには増産できない」ということも、公式サイトで正直に説明されていました。大量生産のブランドではない、ということですね。
エムピウの財布の特徴
1使い方から考えられた形
エムピウの財布は、見た目から入るというより「こういう不便をなくしたい」という発想から形が決まっているものが多いです。
- ミッレフォッリエ……一枚の革でお札・小銭・カードを包み込む。財布を開くと中身がひと目で見える
- ゾンゾ……小さな財布でも「お札を折らずに」しまえるファスナー財布
- ロ・イエン……中身を入れると真ん中から膨らんで型崩れする、長財布の弱点をなくそうとした長財布


どの財布にも、公式サイトに「なぜこの形にしたのか」がしっかり書かれていて、読んでいるだけでも面白いです。
2革の選択肢が多い
同じミッレフォッリエでも、外側の一枚革を何種類もの革から選べます。
| 革 | 特徴(公式の説明より) |
|---|---|
| ブッテーロ/ミネルバボックス/ミネルバリスシオ | イタリア製のタンニン鞣し革。カラーがいちばん豊富 |
| ブスケット | 艶があって上品だが、オイルが多くプルアップ(曲げると色が変わる)が出る。通常シリーズより傷が付きにくい |
| Babele(クアドレッティ) | 表面に格子状の凹凸がある革。刻印はできない |
| コードバン | 2022年の復刻で採用。コーティングが薄く素上げに近いので、経年変化が出やすい |
| タン | ベージュ1色のみ |
革によって価格もエイジングもかなり変わるので、「どの形にするか」と同じくらい「どの革にするか」で迷うブランドだと思います。
3左利き向けの仕様がある
ミッレフォッリエには、札ばさみを逆向きに付けた左利き向けの「LH」仕様があります。利き手でお札を取り出す動作を想定したもので、こういう細かい配慮もエムピウらしいところですね。
エムピウの財布のラインナップ
2026年10月3日時点で、公式サイトの「WALLETS」に掲載されている主な財布です。
ミッレフォッリエ(millefoglieⅡ)

引用:m+ 公式サイト

引用:m+ 公式サイト
| モデル | 革 | 価格(税込) | サイズ・重さ |
|---|---|---|---|
| millefoglieⅡ P25 | ブッテーロ/ミネルバボックス/ミネルバリスシオ | 26,400円 | W110×H85×D25mm/100g |
| millefoglieⅡ P25 quadretti | Babele | 26,400円 | W110×H85×D25mm/115g |
| millefoglieⅡ P25 BUSCHETO | ブスケット | 26,400円 | W110×H85×D25mm/110g |
| millefoglieⅡ P30 | ブッテーロ/ミネルバリスシオ | 27,500円 | W110×H85×D35mm/110g |
| millefoglieⅡ TAN27 | タン | 38,500円 | — |
| millefoglieⅡ CORDOVAN27 | コードバン | 82,500円 | W110×H85×D27mm/115g |
容量の目安は、P25が「紙幣10枚・コイン大小15枚・カード類15枚程度」、P30が「紙幣10枚・コイン大小15枚・カード類30枚程度」と案内されています。
名前は「P30」ですが、公式のサイズ表記では厚さ35mmです。カードをたくさん持ち歩く方向けのモデルですね。
その他の財布

引用:m+ 公式サイト

引用:m+ 公式サイト
| モデル | 形 | 革 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| piastra | 札入れ | ミネルバリスシオ/ブスケット | 15,400円 |
| piastraⅡ | 札入れ | ブスケット/ミネルバリスシオ | 23,100円 |
| straccio(ブッテーロ/リスシオ) | コンパクト財布 | ブッテーロ/ミネルバリスシオ | 13,200円 |
| straccio superiore | コンパクト財布 | ミネルバリスシオ | 20,900円 |
| straccio goatⅡ | コンパクト財布 | ゴート | 8,250円 |
| zonzo | ファスナー財布 | ミネルバリスシオ | 25,300円 |
| FERMA WALLET Short | 財布 | ブッテーロ/マレンマ | 19,800円 |
| FERMA WALLET Long | 長財布 | ブッテーロ/マレンマ | 30,800円 |
| LoYen | 長財布 | ミネルバリスシオ | 50,600円 |
| minimo | 小銭入れ | ブッテーロ/ミネルバリスシオ | 12,100円 |
| FERMA COINCASEⅡ BASIC | 小銭入れ | ブッテーロ/マレンマ | 15,400円 |
ミッレフォッリエ以外は1万円台から選べるものも多く、エムピウの「入口」としてはこちらのほうが手に取りやすいと思います。
ミッレフォッリエの今の買い方
ここがいちばん大事なところです。
ミッレフォッリエは人気が出すぎて、2022年から公式の直販が抽選販売になっていました。私が買った2022年も、まさに品薄の真っ只中でした。
その後、公式サイトによると2025年5月から一部のシリーズで「条件付きの通常販売」への移行が始まり、2026年1月をもってオンラインストアの既存シリーズすべてが移行しています。
公式オンラインストアでの販売条件
- 入荷・販売日時の事前告知はなし(アクセス集中を避けるため)
- 1回の注文はシリーズ全体でひとり1点まで
- 購入するとシリーズ全体が、受注日から半年間の再購入制限の対象になる
- 納品があった月に、何回かに分けて入荷される
つまり、「欲しい時にサイトを開けば買える」という状態ではありません。気になっている方は、公式オンラインストアの会員登録を済ませたうえで、こまめに見に行くのが現実的だと思います。
蔵前直営店では「Rシリーズ」だけ
蔵前の直営店では、通常のミッレフォッリエの店頭販売は再開の予定がないと案内されています(サンプルの展示はあるそうです)。
代わりに買えるのが、店頭限定の「millefoglie Rシリーズ」です。素材のロスを減らして生産量を増やすために作られた、オリジナルの型押し革を使ったシリーズです。
- 価格は全色26,400円(税込)
- 販売は蔵前直営店のみ。オンラインストアや取扱店には出さない
- 来店1回あたりひとり2点まで。取り置きは不可
- 色ごとに1日あたりの販売数が決まっていて、上限に達するとその日は売り切れ
- サイズは通常の25サイズのみ(左利き用・サイズ違いは今のところ予定なし)
2026年7月には、店頭販売が落ち着いてきたことから購入期間の制限が解除され、8月からは本人確認と購入申込書の記入も停止されたそうです。以前よりはかなり買いやすくなっているようですね。
ちなみに私が買ったときは、公式ではなく正規取扱店の入荷お知らせメールに登録して購入しました。取扱店は公式サイトの「RETAILERS」に一覧があります。
ミッレフォッリエを使ってみて
ここからは、クアドレッティのネイビーを使った感想です。
良かったところ
- 中身がひと目で見える……開くとお札と小銭が全部見える。お札は財布から出さずにめくれる
- クアドレッティの変化が早い……購入時は引っ掻き傷の溝が白く浮いていたのが、2か月で溝の底まで色が入って濃紺になった
- 一枚革の面積が大きい……ぐるっと一枚で包んでいるので、エイジングを楽しめる面が広い
- 人と被りにくい……形が独特なので、持っていると目を引きます
気になったところ
- お札がズレる……1万円札がちょうどぴったりのサイズなので、少しズレると端が折れ目と重なって折れてしまう
- 小銭入れのホックが閉まりにくい……気づかずに開けて、小銭を散らかしたことが2回ありました
- 後ろポケットには厚い……座ると厚みを感じる。フラップが少し折れたり、留め具が片方外れたりもした
- カードの中身が見えない……カードを取り出さないと何のカードか分からない

まとめると、「よく考えられた良い財布で、人気の理由はよく分かった。けど、手放しで最高とは言えない」というのが正直な感想です。
詳しくはこちらの2本に書いています。


エムピウの財布はどれを選ぶ?
- まずはエムピウらしい財布がほしい……ミッレフォッリエ P25(26,400円)
- カードが多い……ミッレフォッリエ P30(27,500円)
- 小さくしたい・キャッシュレス中心……ストラッチョ(8,250円〜)、ゾンゾ(25,300円)
- お札だけ持ちたい……ピアストラ(15,400円〜)
- 長財布がいい……フェルマ ウォレット ロング(30,800円)、ロ・イエン(50,600円)
- 革の変化を最大限楽しみたい……ミッレフォッリエ CORDOVAN27(82,500円)
ミッレフォッリエは買えるタイミングが限られるので、「どうしてもミッレフォッリエ」でなければ、他のシリーズから入ってみるのもアリだと思います。
財布の形の選び方そのものは、革財布の失敗しない選び方 にまとめています。
販売終了になったシリーズ
2026年9月21日の公式のお知らせで、ベルトの《DUE》シリーズが、10月の最終入荷をもって在庫限りで販売終了になると発表されています。
生産体制の変更によるもので、素材の変更も含めて後継のベルトシリーズを作る予定(時期は未定)とのことです。
よくある質問
エムピウはどこの国のブランドですか?
日本のブランドです。2001年に村上雄一郎さんが立ち上げ、日本の職人さんが製作しています。直営店は東京・蔵前にあります。
ミッレフォッリエはまだ抽選販売ですか?
2026年10月時点では、公式オンラインストアの抽選販売は終わり、「条件付きの通常販売」になっています。ただし入荷日の事前告知はなく、ひとり1点・半年間の再購入制限があります。
蔵前の直営店でミッレフォッリエは買えますか?
通常のミッレフォッリエは店頭販売していません。店頭限定の「Rシリーズ」(全色26,400円)だけが買えます。
P25とP30の違いは何ですか?
厚みとカードの容量です。P25はカード類15枚程度、P30はカード類30枚程度が目安と案内されています。公式のサイズ表記では、P25が厚さ25mm、P30が厚さ35mmです。
左利きでも使えますか?
ミッレフォッリエには、札ばさみを逆向きに付けた左利き向けの「LH」仕様があります。
まとめ
エムピウは、「こういう不便をなくしたい」という発想から財布の形を作っている、日本のブランドです。
- 2001年創業。天然素材の革と、日本の職人さんによる製作
- 代表作のミッレフォッリエは、2026年1月から公式オンラインストアで条件付きの通常販売に
- 蔵前直営店では店頭限定のRシリーズが買える
- ミッレフォッリエ以外にも、1万円台から選べる財布がある
ミッレフォッリエは手に入れるまでが少し大変ですが、そのぶん届いたときのうれしさも大きい財布でした。
エムピウが気になっている方の参考になれば幸いです^^
最後までお読みいただきありがとうございました!!
関連リンク
エムピウ公式
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