コバ割れとは
コバ割れとは、革の切り口(コバ)に塗った仕上げ材が、ひび割れて剥がれてくることです。
財布の折り目、名刺入れのフチ、ベルトの端など、曲がる場所と当たる場所で起きやすくなります。見た目に出やすい劣化なので、気にする人が多いところです。
なぜ割れるのか
コバの仕上げには、大きく2つのやり方があります。
ひとつは磨きで、革の繊維を熱と摩擦で寝かせて固める方法。もうひとつは塗り(コバ塗り)で、樹脂系の塗料を何度も重ねて層を作る方法です。
割れやすいのは後者です。塗った層は革そのものではないので、革が曲がったり乾いたりすると、層だけが追従できずにひびが入ります。磨き仕上げは割れにくいかわりに、毛羽立ってくることがあります。
6年2か月使ってコバ割れはありませんでした
私が使っているシェルコードバンの名刺入れは、6年2か月たっても糸のほつれ・コバの割れ・型崩れは見当たりません。毎日スーツの内ポケットに入れて持ち歩いていたものです。
つまり、年数が経てば必ず割れるというものではありません。作りと使い方で、かなり差が出ます。実物の写真はシェルコードバン名刺入れを6年2か月使った経年変化に並べています。
割れにくくするには
- 乾燥させない:革が乾くとコバも動きます。本体の手入れをしていれば、コバも巻き込んで守れます
- 詰め込みすぎない:財布をぱんぱんにすると、折り目のコバに力が集中します
- 買うときにコバを見る:厚く塗って艶を出したコバはきれいですが、層が厚いほど割れたときに目立ちます
どこから割れてくるか
割れ始める場所はだいたい決まっています。
- 財布の折り目:開くたびに曲がるので、いちばん力がかかります
- 角:ポケットやカバンの中でこすれて、塗膜が削れていきます
- ベルトの穴まわり:締めるたびに引っぱられるので、端の処理が弱いと先に出ます
逆に言うと、曲がらない面のコバはほとんど割れません。買うときに「この製品はどこが曲がるか」を見て、そこのコバの作りを確かめると判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 割れてしまったら直せますか。
塗り直してもらえることがあります。ブランドの修理窓口か革工房に相談してください。自分でやると色味が合わないことが多いです。
Q. コバ割れは不良品ですか。
使っているうちに出るものは経年変化の範囲とされることが多いです。ただし、買ってすぐに割れたなら販売店に相談する価値があります。








