
公開日: 最終更新日:
2024年6月1日
特に水に弱いシェルコードバンなので、汗をかく時期を避けて使っているシェルコのパームです。
年始に引き出しから引っ張り出して後ろポケットで使ってきましたが、温かくなってきて汗をかきはじめたのと、雨も増えてきたので5月末で休養に入りました。
3年半フルで使ったわけではありませんし、暑い時期にもカード入れとして使ったり、暇な時間にブラッシングをしたりで正確な使用期間はわかりませんが、使用開始から3年半でじっくり経年変化しています。
※この記事は使用開始から3年半時点(2024年6月)の記録です。
先に結論
- 外装は購入時のほぼ黒から、光の当たり方で茶色が見えるところまで色が抜けた
- 丸みのあったフォルムが平らになり、札やカードのアタリが出た
- 内装のサドルプルアップは明るい茶色まで退色し、毛羽立ちも出てきた
- 雨で曇っても、3日ほど後ろポケットで使えばほとんど目立たなくなる
- 汗をかく季節は休ませて、涼しい時期だけ使うローテーションに落ち着いた
という感じです。
この記事が向いている人
- シェルコードバンを数年使うとどうなるかを見てから決めたい方
- ワイルドスワンズのパームを検討している方
- シェルコードバンが水に弱いと聞いて不安な方
- 「1年後」と「3年半後」を並べて見たい方
季節で休ませるようになりました
1年使った時点で「汗をかくと表面が曇る」とわかったので、いまは使う季節を分けています。
涼しくなる11月か12月ごろから使い始めて、汗をかき始める5月末で休養。夏場はカード入れとして引き出しに入れておくか、たまにブラッシングをするくらいです。
毎日使っていないぶん3年半にしては変化がゆっくりですが、そのかわり傷みも少ないと思います。
数日前に雨に降られたものの

4日前に結構な雨風の中を20分ほど歩いたので、部分的に曇ってしまっていました。
しかし、3日も後ろポケットで使えばほぼ目立たない状態になっています。
シミができた直後の写真を撮れていないので比較ができませんが、この表面に白っぽく出ていたんです。
コードバンは細かい繊維が寝ることで光沢が増しますが、濡れたりすることで馴染んでいた繊維がずれてしまいます。
諸説ありますが、使い込んだコードバンは水分で曇ってしまった後でも、新品と比べて光沢が戻るのが早いと聞きます。
今回はその説を直接感じられた雨体験でした笑
外側のエイジング
部屋の環境や写真の撮り方が違うので、わかりにくかったらすみません。


小傷が増えて色味が少し薄くなっています。
カラーはダークバーガンディなんですが、購入時はほぼ黒だったんですよね。
今は光の当たり方次第ではありますが、茶色っぽさも感じます。


丸みを帯びたフォルムからペタッとしたフォルムに変わったのがわかります。
フタの合わせ目に沿って浅い折れが入り、そこだけ光が途切れて見えるようになりました。角も少し丸くなっています。
札入れやカードのアタリも出ていて、「これぞワイルドスワンズの経年変化」な印象になってきました。
だんだん使用者の癖が出てくるのがたまらないです。
つぶれ方や開き方で癖が出てくるのも革製品の楽しいところですよね。


正面から見ると、上辺がゆるやかに波打って、下に向かってすぼまった台形になっています。
新品のときの、四角くパンと張った形とはまったく別物ですね。


両サイドから「これくらい薄くなりましたよ」という写真です。
横から見るともう完全に平らで、革の層が3枚重なっているのがそのまま見えます。
前のモデルと違い、裏張りがあるので薄さはこれが限界だと思います。
ほかの方のブログで長く使っているパームは裏張りがないものが多く、かなり薄くなってるんですよね。
個人的には裏張りがないと汚れが目立つので、今のモデルが気に入ってますが、薄さ重視の方は前のモデルのほうがよかったのかもしれません。
内側のエイジング
内側はサドルプルアップです。
こちらもワイルドスワンズの主力のレザーですね。


内側もかなり明るい色合いになってます。
ツヤもしっかり出ていてエイジングが進んでます。


撮影環境もありますが、明るくクタっとした変化がよくわかります。(一度水洗いしたのもありますが)
近くで見ると、面によっては細かい毛羽立ちも出てきました。小銭入れのマチは、開くと四角い箱の形をそのまま保つくらいクセがついています。
外装のコードバンが「濃い色が薄くなる」変化なのに対して、内装のサドルプルアップは「マットな革が明るく透ける」変化で、同じ財布の中で方向がまったく違うのが面白いところです。
購入時 → 1年 → 3年半でどう変わったか
| 部位 | 購入時 | 1年 | 3年半 |
|---|---|---|---|
| 外装の色 | ほぼ黒 | ほぼ黒のまま | 光の角度で茶色が見える |
| 外装の艶 | 鏡のように平ら | ギラッとした艶 | 艶は残り、折れ目で途切れる |
| 形 | 涙型に膨らむ | 厚みが半分近くに | 完全に平ら。台形にすぼまる |
| 内装 | マットで艶なし | 半年頃からテカりが出る | 明るい茶色に退色・毛羽立ち |
| コバ | きれい | 細かく割れてきた | — |
1年の時点では「厚みがつぶれた」のが一番の変化でしたが、そこから2年半でいちばん動いたのは色でした。
1年使った時点の記事はこちらです。
良かった点
- 雨で曇っても、数日使えばほとんど戻る。使い込むほど戻りが早いと感じる
- ダークバーガンディの黒っぽさが抜けて、光の角度で茶色が出るようになった
- 外装と内装で変化の方向が逆なので、開くたびに違う表情が見られる
- 3年半でステッチのほつれや金具の緩みはゼロ
気になる点
- 汗をかく季節はそもそも使えない。年の半分は休ませている
- 内装は明るくなるぶん、汚れも目立ちやすくなった
- 裏張りがあるので、これ以上は薄くならない
- 雨に降られたあとは数日「曇ったまま」の期間がある
よくある質問
シェルコードバンは雨に濡れたら終わりですか?
終わりではありません。自分の場合、雨風の中を20分歩いて部分的に曇りましたが、3日ほど使っていたらほとんど目立たなくなりました。
ただ、濡れた直後は白っぽく曇るので、その状態が気になる方は雨の日を避けたほうがいいと思います。
手入れは何をしていますか?
基本はブラッシングだけです。休養に入るときに手入れをして、涼しくなるまで引き出しで休ませています。
毎日使っていないのに経年変化しますか?
しています。ただ、毎日使っている方と比べるとゆっくりだと思います。3年半でこのくらい、という目安として見てもらえればと思います。
裏張りありと裏張りなし、どちらがいいですか?
薄さを求めるなら裏張りなし、汚れの目立ちにくさを求めるなら裏張りありだと思います。自分は裏張りありのほうが気に入っています。
まとめ
3年半使ったパームの変化をまとめると、こうなります。
- 外装はほぼ黒から、光の角度で茶色が見えるところまで色が抜けた
- 丸みのある形が完全に平らになり、札やカードのアタリが出た
- 内装は明るい茶色に退色して、毛羽立ちも出てきた
- 雨で曇っても数日で戻る
- 汗の季節は休ませる、というローテーションで付き合っている
また涼しくなったら(11月か12月頃かな)働いてもらうので、今はお手入れして休んでもらいます。
シェルコードバンのパームが気になっている方、特に「数年後の姿を見てから選びたい」という方の参考になればうれしいです。














