ホースハイドとは

ホースハイドとは

ホースハイドとは、馬の革のことです。英語の horse(馬)と hide(比較的大きな動物の皮)を組み合わせた言葉で、日本語の「馬革」とほぼ同じ意味で使われます。

ジャケットやブーツから財布・ブックカバーのような小物まで幅広く使われていて、国内ブランドの商品説明では「馬革」、アメカジ系の製品では「ホースハイド」と書かれていることが多い印象です。

牛革との違い

馬の皮は牛にくらべて薄く、同じ面積なら軽く仕上がりやすいのが特徴です。

そのぶんハリの出方や光沢の質が牛革とは違っていて、無骨な雰囲気の製品ともよく合います。

一頭から取れる面積は牛より小さいので、大きなパーツを一枚で取りにくいという事情もあります。革小物やブックカバーのような小さいものでよく見かけるのは、このあたりも理由だと思います。

ホースハイド(馬革) 牛革 コードバン
どこの革か 馬の皮ぜんぶ 牛の皮ぜんぶ 馬のお尻の一層だけ
厚み 薄め 厚みを取りやすい 薄いが密度が高い
一頭から 一枚 一枚 2枚だけ
価格の傾向 手の届く範囲が多い 幅が広い 高い

コードバンとは別物です

ここがいちばん誤解されやすいところです。

コードバン層お尻だけ・一頭に2枚ホースハイド(馬革)馬の皮ぜんぶを指す広い言葉
ホースハイドは馬革ぜんぶ、コードバンはそのうちお尻の一部だけです

コードバンも馬から取れますが、あれはお尻の部分にある「コードバン層」だけを削り出した革で、一頭から2枚しか取れません。

ホースハイドは馬革全体を指す広い言葉なので、ホースハイドと書いてあってもコードバンとはかぎりません。価格が大きく違うのはこのためです。革ごとの違いはコードバンとブライドルレザーはどっちがいい?でも比べています。

4年4か月使った馬革のブックカバー

4年4か月使った馬革のブックカバー
4年4か月使った馬革のブックカバー(2026年10月)

私が使っている馬革のブックカバーは、2022年5月に3,000円で買ったものです。トラやシボ、シワのある部分を使っているぶん安く作れるようで、本革でこの価格は安いほうだと思います。

買ったときは明るめのセージグリーンでした。2年使った時点では、表も裏もほぼ黒に近い濃い緑まで濃くなっていて、色は均一でした。

ところが4年4か月たったいまは、表面がベージュがかったグレーに白茶けていて、色の抜けた斑が複数出ています。濃くなって終わりではなく、擦れる面から色が抜けていきました。正直、「黒くなっていくんだろうな」と思っていたので予想と逆でした。

折り目の帯と内側のフラップだけは濃い緑が残っていて、並べると色のピークが真ん中にあるのが分かります。手入れは一度もしていません。クリームも塗っていないです。

買ったときから4年4か月までの写真はホースハイド(馬革)のブックカバーのエイジングレポートに並べています。同じ撮影場所・同じ下地で撮っているので、そのまま比べられます。

ホースハイドの見分け方

買う前に実物や写真から判断したいときは、次の3つを見ると手がかりになります。

  • 厚みと軽さ:同じ作りの牛革製品より薄く、持ったときに軽く感じることが多いです
  • トラやシワ:馬は牛より血筋やシワが出やすく、安い価格帯の製品ほどそれを活かして作られています
  • 表記の書き方:「ホースハイド」「馬革」とだけ書かれているなら、お尻以外の部位の可能性が高いです。コードバンなら必ずそう書かれます

よくある質問

Q. ホースハイドとコードバンは同じものですか。
違います。コードバンは馬のお尻にある一層を削り出したもので、ホースハイドは馬革全体を指す言葉です。コードバンはホースハイドの一部、という関係になります。

Q. 馬革は牛革より弱いですか。
薄いので弱く見られがちですが、私の3,000円のブックカバーは手入れなしで4年4か月使って、破れや裂けは出ていません。ただし部位によって差が大きいので、表記だけでは判断できません。

Q. 色はどう変わりますか。
私の一枚は、明るいセージグリーンから濃い緑、そこからベージュがかったグレーへと進みました。濃くなってから抜ける方向に動いたので、「濃くなって終わり」とはかぎらないようです。

注意点

「ホースハイド」という表記だけでは、部位も仕上げも分かりません。同じ馬革でも、お腹側と背中側では厚みも質感も変わります。

買うときは表記よりも、実物の写真と、どの部位をどう仕上げているかの説明を見たほうが確実です。

まとめ

ホースハイドは馬革を指す広い言葉で、コードバンはそのうちのごく一部です。

薄くて軽く、色の変化は濃くなってから抜けていくことがある、というのが手入れなしで4年4か月使って分かったところです。

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