あおりポケットとは
あおりポケットとは、一枚の革を折り返してマチを付け、口が大きく開くように作られたポケットのことです。
名刺入れの内側や、財布の小銭入れ、カードを入れる段などで使われます。「あおり」は、風にあおられたように開く様子から来ている言い方です。
ふつうのポケットとの違い
ふつうのポケットは、革を貼り合わせて袋状にしたものです。入り口の幅は決まっていて、中身が増えると入れにくくなります。
あおりポケットはマチの分だけ口が広がるので、中身が増えても入れやすく、上から見たときに中が見渡せます。名刺入れなら、相手の前でもたつかずに一枚取り出せるかどうかに直結します。
そのかわり、構造が複雑になるぶん手間がかかり、同じ素材なら価格は上がりやすくなります。
どんなアイテムで効くか
- 名刺入れ:人前で開けるので、取り出しやすさの差がいちばん出ます
- 小銭入れ:開いたときに中が見えるかどうかで、レジでの探しやすさが変わります
- カードポケット:出し入れの回数が多いので、口が広いほうが革を傷めにくくなります
買うときに見るところ
- 開いたときの開き具合:商品ページに「開いた写真」があるかを見ます。無いなら、その作りを売りにしていない可能性があります
- 革の厚み:厚すぎると開きにくく、薄すぎるとへたります。小物に向いた厚みで漉かれているかが差になります
- コバの処理:折り返しが多い作りなので、縁の仕上げに作りの差が出ます
革の種類との相性
折り返して使う作りなので、革の性格がそのまま出ます。
しなやかな革なら素直に開いてくれますが、硬くて張りのある革だと、開き方が渋くなることがあります。逆にやわらかすぎる革だと、使っているうちに口が閉じきらず、だらしない開き方になることもあります。
同じ「あおり」でも、使っている革と漉きの厚みで仕上がりが変わるということです。写真だけで判断しにくいところなので、実物を触れる機会があれば、開け閉めを何回か試してみてください。
よくある質問
Q. ブランドによって呼び方が違いますか。
違います。「あおり」「あおりマチ」「ささマチ」など、似た構造でも呼び方が分かれることがあります。名前より、開いた状態の写真を見るほうが確実です。
Q. 使っているうちに開かなくなりますか。
革は馴染むと逆に開きやすくなることが多いです。ただし厚い革を無理に折り返している作りだと、折り目に負担が集中して先に傷むことがあります。








