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2022年2月2日
パームを購入してから約1年が過ぎました。
外側のシェルコードバン、内側のサドルプルアップがそれぞれ違ったエイジングを見せてくれています。
使い心地なんかもまとめて紹介します。
※この記事は購入から1年時点(2022年2月)の記録です。買ったのは2021年1月なので、いまはもう少し年数が経っています。
先に結論
- 外側のシェルコードバンは1年でギラッとした艶が出る。ただし汗にはかなり弱い
- 横から見た厚みは、購入時のふっくらした状態から完全につぶれた
- 内側のサドルプルアップは半年あたりからテカりが出て、外側とは違う光り方をする
- コバは1年で細かく割れてきた
- メイン財布としては正直使いにくい。小銭+予備の1万円札、という使い方に落ち着いた
という感じです。
この記事が向いている人
- 「パームは使いにくいのか」を先に知っておきたい方
- シェルコードバンの弱点(水・汗)を知っておきたい方
- パームをメイン財布にできるか迷っている方
- 1年でどこまで表情が変わるかを見てから決めたい方
どう使ってきたか
基本はズボンの後ろポケットに入れて持ち歩いています。
通勤は自転車なので、春や秋でも多少は汗をかきます。この使い方が、後で書く「曇り」につながっているのだと思います。
外側のシェルコードバン
評判通り、ツヤ感とテカり方は他の革とは違います。
ギラギラしていて、出すたびに高級感を感じられます。


購入時は面がまっすぐで、照明がそのまま映り込むくらい平らでした。
1年後は中央あたりに縦のスジと浅いくぼみが出て、反射が一本の線ではなく途切れて見えます。


ただ、やはり水にはかなり弱いです。
少し汗をかいただけで表面は曇ってしまい、空拭きしてもなかなか艶が戻りません。
手で触っても明らかにザラザラして毛羽立っているのがわかるほどです。
自転車通勤していて春や秋にも多少汗をかくので、自分の使い方には向いてないかもしれないですね。
コードバンは基本的に水に弱いとされていますが、シェルコードバンはその中でも特に水が苦手だと思います。
他に所持しているナチュラルコードバンや、レーデルオガワのコードバンは汗をかいても気にせず使えていますからね。
国産コードバンでざらつきが気になったことはほとんどありません。
ロットだったり染料だったりで変わってくるかもしれないので、断言はできませんが・・・

張りがあって膨らんでいる

完全につぶれた
横から見ると違いがはっきりします。
購入時は本体が涙型に大きく膨らんでいて、革が厚みを持って立ち上がっていました。
1年後は厚みが半分近くまで落ちて、層が平らに重なっています。ステッチのラインも直線に近くなりました。
シェルコードバンは高級感があり、持っているだけで満足感が得られますが、国産コードバンも素晴らしい革です。
自分のように後ろポケットに入れるつもりであれば、シェルコードバン以外のほうがおすすめです。
パームみたいなミニ財布って、後ろポケットに入れる方が多いですよね?
内側のサドルプルアップ
最初は艶感が無く、見た目も手触りもマットな感じでしたが、半年ほど経った頃から「ギラッ」としたテカりが出てきました。


コードバンは「ツヤッ」としたテカりなんですが、サドルプルアップはギラギラしてますね。(わかるかな・・・笑)
写真で見ると、面が細かく波打っていて、その山の部分だけが強く光っています。真鍮のドットボタンだけが金色に浮いて見えるのも、内側ならではですね。
見た目は堅そうなんですが、触ってみると程よく柔らかく、でもコシはしっかりあり使いやすいです。
ただ、サドルプルアップは「質が悪くなった」という話が出たり、「最近回復した」と言われたりとあまり安定していないようです。
店舗で見て選べるならアリですが、オンラインで購入するのはリスクが高いかもしれません。
ワイルドスワンズ「パーム」の使い心地
結論から言うと、メイン財布として使いたい方にはお勧めできません。
理由は
- 紙幣の出し入れがスムーズにできない
- カードは4枚程度しか入らない
です。


1万円札と並べてみると、財布の幅と紙幣の幅がほとんど同じなのが分かります。
札入れを横から見ると、マチがほとんどなくV字にすぼまっています。これが出し入れのしにくさの正体だと思います。
自分が使っているのは、1万円札がピッタリ入るサイズの、V2になる前のパームです。
購入前にこれが不安で調べたんですが「慣れる」「1万円札をおつりでもらうことはないから大丈夫」などの意見を信じて購入しました。
が、正直使いにくいままでしたね笑
1万円札が入れにくいだけでなく、お札を重ねて出し入れもしにくいんです。
1万円で支払って3千円のおつりを入れるときや、2千円入っている状態でもう千円しまいたいとき、なかなか入れにくい。
お札がクシャっとなったりもします。


カードも「背面ポケット」に2枚、「小銭入れの奥」に2枚、「ボタンの裏」に1枚が限界だと思います。
背面ポケットに2枚入れると出し入れが難しくなりますし、小銭入れの奥に入れると小銭を入れるスペースが減ります。
自分は免許証・保険証・クレカ・キャッシュカードは最低限持ち歩いて、プラスで病院や整体の会員証なども入れたいので、少し容量不足です。
なのでコインケース感覚で使ってます。
メインの二つ折り財布に上記のカードとお札を入れて、パームには小銭と念のための1万円札を入れてバッグに入れています。
1年でコバが割れてきた


コバの塗膜が縁に沿って細かく割れて、白っぽい線のように見えるようになりました。
後ろポケットに入れて曲げる使い方をしているので、そのぶん早いのかもしれません。
ワイルドスワンズはサポートギャラリーでコバの修理を受け付けているので、気になるようなら直せます。
パームがおすすめできる人
- 上に書いた容量で十分な方
- 長財布を使っていて、小銭入れが欲しい方
- ほとんどスマホやカードで決済する方
デメリットを多く書いてしまいましたが、ワイルドスワンズは「使い勝手」よりも「革の塊感」やエイジングを楽しむブランドだと思いますので、そのあたりを検討したうえで購入すれば後悔しないと思います。
いまのパームはV2になっています
この記事を書いたあと、パームは数mm大きくなったPALM-V2に切り替わりました。
2026年9月6日時点の公式オンラインショップだと、こうなっています。
- SADDLE PULL UP / PALM-V2……47,300円
- SADDLE PULL UP / PALM(CL)……41,800円
- SHELL CORDOVAN / PALM-V2……57,200円(在庫切れ・入荷案内あり)
自分が使っているV2以前のパームは、現行のラインナップにはありません。
つまりこの記事で書いた「1万円札が入れにくい」は、いま買える個体では多少ましになっているはずです。
ただ、数mmの差なので「これで大きくなったの?」と感じる方もいると思います。もともとパームを使っていた方には大きな違いでも、初めて使う方にとってはどうか、というところですね。
良かった点
- 外装のシェルコードバンは1年でギラッとした艶が出て、他の革では出ない光り方をする
- 外装と内装で光り方が違うので、開くたびに2種類のエイジングが見られる
- 厚みがつぶれて手に馴染み、1年で「自分の財布」らしくなった
- 革の塊感があって、持っているだけで満足感がある
気になる点
- シェルコードバンは汗で簡単に曇り、空拭きでは戻らない
- 1万円札の出し入れがしにくい。お札を重ねて入れるのも苦手
- カードは実質4〜5枚が限界
- 1年でコバが割れてきた
よくある質問
パームはメイン財布として使えますか?
自分は使えませんでした。カードが4〜5枚、お札の出し入れもしにくいので、メインの財布とは別に持つ形に落ち着いています。
カードをほとんど持たず、支払いがキャッシュレス中心の方なら足りると思います。
シェルコードバンとサドルプルアップ、どちらがいいですか?
後ろポケットに入れるならサドルプルアップをおすすめします。
シェルコードバンは艶が別格ですが、汗で曇りやすいので、バッグに入れて持ち歩ける方向けだと思います。
後ろポケットに入れても大丈夫ですか?
入れられますが、シェルコードバンの場合は曇りとコバ割れが早く出ます。自分は1年でコバが割れました。
コバが割れたら修理できますか?
ワイルドスワンズのサポートギャラリーで修理を受け付けています。実際に持ち込んだときの記事はこの下の関連リンクに置いてあります。
V2になる前のパームとPALM-V2は何が違いますか?
サイズが数mm大きくなっています。2026年9月時点で買えるのはV2のほうで、V2以前のものは公式のラインナップにありません。
まとめ
1年使ったパームの変化をまとめると、こうなります。
- 外装のシェルコードバンはギラッとした艶が出た。ただし汗で曇る
- 厚みは購入時から完全につぶれた
- 内装のサドルプルアップは半年あたりからテカりが出てきた
- 1年でコバが割れた
- 使い勝手はメイン財布向きではない
正直に書くとデメリットのほうが多くなりましたが、それでも手放していないのは、革の育ち方が面白いからだと思います。
ワイルドスワンズのパームが気になっている方、特に「使いにくいって本当?」を先に知っておきたい方の参考になればうれしいです。















